Iの漂流戦士







“修さんはあなたを恨んでなんかいない”


一馬に言われた言葉が倉木の脳裏(のうり)に蘇った



『もう一度2人で会いたいって。俺はいつでも待ってるからって伝えてくれないか?』


倉木はまっすぐにナノハを見つめていた


ナノハの答えは………



『………修の居る場所なら知ってるよ。私からじゃなくてそこへ自分で行って伝えて』


倉木はそれを聞いて苦笑いを浮かべた



『……そうだな。でも今すぐは無理だ』



『……どうして?』



それは逃げているのではなく、ましてや修に気を使っている訳でもない



『俺に時間が必要だったみたいに、あいつにも時間が必要だから』



“消えないんだ。まだ、まだあの血が………”


“それでも俺は父親を殺した”



修の中で整理出来ていない過去がある

それを乗り越えない限り、きっと前へ進む事は出来ない




『……約束は出来ないけど、伝えられたら伝えておく』



ナノハが小さな声で答えると、倉木はニコリと笑った