巻き込みたくないと思っていた
向こうには向こうの生活があって
修には修の生活がある
だから苦しくても居場所がなくても、本当の事を言わなかった
だって平穏で幸せそうな弟の生活を壊す訳にはいかないから
でも無関係だった関係を、再び繋いだのは自分で
そのせいで父親があの家族に近付こうとしている
修が一瞬ゆるんだのを見て、父親は手を払いのけた
『…たく、痛てーな。馬鹿力で締め付けやがって』
修に掴まれていた首元の洋服は伸びきっていた
父親は再びタバコに火を点けて、ため息をついた
『それに母親の事もそうだ。俺のせいにしてるけど、それも違う』
修に反論の隙を与えない程、父親はベラベラと喋り始めた
『俺はな、あいつと結婚するつもりじゃなかった。だけどお前が出来て仕方なく結婚したんだよ』
-----ドクン
『それであいつはお前の為に仕事を続けて病気になった』
----ドクン、ドクン
『お前が居なかったらあいつは病気にもならなかったし、俺も結婚しなかった』
----ドクン、ドクン、ドクン
『な?俺のせいじゃない。全部はお前のせいなんだよ』
----ドクン、
------ドクン、
--------ドクン、
-----------ドクン、



