Iの漂流戦士






【私立緑丘高校 職員室】





次の日、倉木は今日も浮かない顔をしていた

あれから修の事ばかりを考え他の事が手につかない


初め倉木は修の事を今時の生徒だと思っていた



全てにおいて無関心で、何も考えてない

周りを客観的に見て、自分の事は決して見せない生徒だと思った



でも本当は違うのかもしれない


人一倍正義感が強くて、
頭の先にはいつも誰かの事を考えている


これをしたら相手はどう思うだろう


これを言ったら相手はどんな顔をするだろう


そうやって自分以外を優先して、自分を犠牲にしてる


“お前何かあったのか?”

“別に何もないっすよ”



----ガタッ!!!!

倉木もまた何かを決意したように職員室を飛び出した


----それは教師として?


----それは愛の手として?

答えを見つけなきゃいけないのならどちらも選ばない


『……修!』


教室に向かう途中、廊下で姿を発見した

こうして呼び止めたのはあれ以来だ


『…………』


修は倉木の呼び掛けに足を止めたが、何も言わない

でもそれでいい


今度は聞く方ではなく、聞いて欲しいから