修はその後すぐに街を出て、東和市へと帰った
その間、自分がどう帰ったのか覚えていたいほど
怒りで我を忘れそうだった
-----ガラッッ!!!!!
自宅に着いた修は勢いよく居間の戸を開けた
そこにはのんきにテレビを見ている父親の姿
『お前どうゆうつもりだよ』
そう言いながら、母親の洋服が入っている紙袋を見せた
父親はチラッと確認して、露骨に舌打ちをしてみせた
この瞬間にも修の怒りは増すばかりで、拳がプルプルと震えている
『持って帰ってくんなよ。せっかく処分しようと思ったのに』
------------ガシッ。
修は父親の胸ぐらを掴んだ
悔しくて、悔しくて、我を忘れそうだ
『てめぇはどこまで母さんを侮辱すれば気が済むんだよ』
悔しくて、悔しくて
涙が溢れた
母親が居た面影のない家で唯一残っていた洋服
小さい頃は寂しくて、その洋服を握りしめたまま眠りにつく事もあった
そんな大切な物をこの男は、またゴミのように捨てようとした
『侮辱じゃない。これは整理だ。生活の為に金にしようとした。それの何が悪い?』
---------------ドクンっ。
またあの音だ
くらくらするほど熱い、込み上げてくる“何か”



