『……お前は俺が嫌じゃねーの?』
修はうつ向きながらポツリと呟いた
そう思うのは当たり前だ
異母兄弟と言っても、その経緯があまりにひどすぎる
でも高木功の答えは……
『嫌じゃないです。だって悪いのはあなたじゃないから』
その目は真剣でこれは嘘を付いている目じゃない
本当は怖かったのかもしれない
本当は会うべきじゃなかったのかもしれない
それでも修が高木功に会いに来たのは、何かが変わると思ったから
同じ毎日、同じ空気
そんなどうしようもない日々が変わるかもしれないと思ったからだ
『……お前、名前なんて言うの?』
まずはここから
まだ何も知らない関係だけど、血は今も濃く繋がっている
『高木功。あなたは?』
---------この瞬間から、高木功は修の弟になり
『……枝波修。それからもう敬語で喋らなくていいから』
----------この瞬間から修は高木功の兄となった



