Iの漂流戦士





『………あの人達誰?』


何も分からない修は、苛立っている戸ヶ崎に聞いてみた


『愛の手ってゆーボランティア団体。しつこくて警察よりも面倒くせー奴ら』



“愛の手”

勿論、修には初めて聞く単語だった


そんなボランティア団体があるのも知らなかったし、何が目的なのかも分からない


でも子供達に話しかけてる様子からして、未成年を対象に取り締まっているのかもしれない



『戸ヶ崎!あいつらが居なくなるまで、みんな駅前の方に移動するって』


続々と商店街から子供達が居なくなっていく



『おー。修も行くぞ。捕まったらあれこれ聞かれまくるから』


戸ヶ崎が立ち上がったのを見て、修も一緒に立った


悪い事をしてる訳じゃないけど、捕まって家に連絡されるのだけは避けたい


もう帰れない、もう帰りたくないない


何度も何度も自分に言い聞かせた








『……………枝波?』


-----ドクン


ここでは一度も名乗っていない名字で呼ばれた


ゆっくりと振り向くと、そこには担任である倉木の姿が




『『なんで………』』



二人の声が綺麗にハモった