『………16歳』
修がそう言うと、少年は隣にあぐらをかき未成年なのに缶酎ハイを口にふくんだ
『じゃぁ、俺の一個下だな。えーっと名前は?』
こうゆう場合は本名でいいのだろうか?
適当な名前を名乗る事も考えたが、その適当な名前が思い付かなかった
『………修』
『修ね、俺は戸ヶ崎。宜しくな』
戸ヶ崎(とがさき)と名乗った少年は色々と詮索してくると思いきや、修に名前しか聞かなかった
だからこそ、修から質問するしかなかった
『……戸ヶ崎はいつからこの街に居るの?』
一個上と聞いたけれど、修はあえて敬語を使わなかった
『えーと前から居るけど、今は1ヶ月くらい居続けてるかな。あ、風呂とかあんま入ってねーから臭かったらごめんな』
戸ヶ崎は優しい上に気さくな性格のようだ
匂いは気にならなかったが、修には別の事が気になった
『それって1ヶ月家に帰ってないって事?』
修にとって家は重要な場所ではないけど、帰るのが普通だと思っていた
だからこんな風に家に帰らず、街に居続ける子供達を羨ましいとさえ思っていた



