『お前本当に大丈夫か?もしあれだったら家に電話………』
その瞬間、修の顔つきが変わった
『やめろ!』
いきなりの事で倉木は目を丸くした
それを見た修は我に返ったのか平然と笑ってみせた
『ほら、俺高1の男子っすよ?親に迎えに来てもらうとか恥ずかしいじゃん』
倉木は少し違和感を感じたが、修の笑顔に納得してしまった
『じゃぁ、俺教室戻るんで』
修は上履きを履き、ベッドから離れた
その時、グー…と鈍い音が保健室に響く
その音は修の方からだった
『お前腹減ってんのか?』
すかさず倉木がリアクションを見せるが、修は首を横に振った
『いや、全然、大丈夫だから』
----グー………………
口から出る言葉とは逆に修のお腹は正直だ
『……は、はは。分かった、分かった。お前はちょっとここで待ってろ』
倉木はそう言って、保健室を出ていった
それから数分後、再び戻ってきた倉木の手には四角い何かが持たれていた
『今日は特別だからな』
修にそう言った後、四角い蓋(ふた)をパカッと開けた
そこには白いご飯にチキンカツ、そして海老フライ
他にもたくさんのおかずが入っている豪勢なお弁当だった



