『おい、枝波どこ行った?』
昼休みになり、倉木は修を呼びに教室に居た
だけど修の姿はどこにも見当たらない
『枝波君1時限目から居ないですよ?もしかしたら保健室とかに居るんじゃないですか?』
確かに修のカバンは机に置いてあるし、いくら機嫌が悪いとはいえ無断で帰る事はないだろう
倉木は生徒の言葉を信じて、保健室に向かった
ドアには出張中の札があり、保健の先生は留守のようだ
倉木は静かにドアを開け、保健室を見渡した
そこには二つベッドがあって、左側のベッドの周りはカーテンが閉められていた
----シャァァ……………
音をたてないように開けると、そこには修の姿があった
本当に爆睡しているらしく、起きる様子はない
起きている時は健全な男子だけど、寝顔はまるで子供のようだった
『………枝波、枝波』
倉木はそんな修に呼び掛け起こした
暫くして、修は不機嫌そうに目を開けた
『お前具合悪いのか?保健室で寝るぐらいなら帰ってもいいんだぞ?』
これは倉木の優しさであり、修への気遣い
『………いや、もう起きたから大丈夫です』
倉木の目から見ても明らかに修の顔色は悪かった
朝には気づかなかったが、修の目元には微かに隈(くま)も出来ている



