【公立 富江女子高等学校】
正義が次に向かった場所は、富江(とみえ)市
ナノハが通っていたと思われる学校の前で車を停めた
休日で人気(ひとけ)はなく、門は完全に閉まっている
白い校舎はとても綺麗で、校内には緑も多い。女子校と言うだけあって、学校には清潔感があった
-----すると、1人の女子生徒が正義の横を通り過ぎる
その生徒の服装は制服で、ナノハと同じセーラー服だった
『あのっ………』
正義はとっさに声をかけた
『………はい?』
少し不審そうに、その子は足を止める
美術部なのか、手には大きな画板を抱えていた
『突然ごめんね。君はこの学校の生徒だよね?』
そう言って目の前の富江女子高等学校を指さした
『………そうですけど…何か?』
休日に男1人で女子校の前に居たら、怪しまれるのも無理はない
正義は不安がらせないように、用件だけを聞いた
『ナノハって名前の生徒、この学校に居た?』
ナノハは変わった名前だし、きっと同名の人は居ない
それにハーフだから、知っていれば記憶にあるはず
『………さぁ、分からないです』
しかし、女子生徒の反応は薄く、首を傾げている



