Iの漂流戦士






バンッッッッッ!!!!!!!!!

勢いよく屋上の扉が開いた


そこから息を切らせて現れたのは正義だった



『…ハァ…ハァ………』

息を整える中、正義が目にしたのは殺人鬼に刃を向けられている横川直輝の姿



『……や、やめろ!!』


正義は慌てて走り出し、二人の間に立った

横川をかばうように両手を広げ、正義は殺人鬼を見つめた



『………先生』

正義の後ろでは横川が少し安堵したような表情を見せる


すると、今まで一言も喋らなかった01が声を出した




『また俺の邪魔をする気か?』


その声は冷静で、刃はまだ正義達に向けられている




『………修君』


殺人鬼01ではなく、枝波修に呼び掛けた



『もう止めよう。君達がこんな事をしなくても解決方法は必ずある』


正義は仮面から見える修の目を反らさなかった



『……解決方法?なら聞くけどそれは何?』


修の瞳は真剣だった


以前、正義と会った時とは少し違う雰囲気




『………人間だ』


人によって傷つけられた傷は
人でしか癒せない


刃を向け、刃をふるう事しか出来ない殺人鬼


例え、全てを断ち切る方法は知っていても

それはただ、いらない人間を消す独裁者に過ぎない