まだ高校に残っている梨本に連絡して、正義は横川直輝の自宅番号を聞き出した
『な、何かあったんですか?』と聞かれたけれど、正義は急用としか答えなかった
だって“横川直輝が殺人鬼のターゲットになっている”なんて言える訳ないのだから
その後すぐに正義は横川直輝の自宅に電話をしたが、誰も居なく留守電になってしまった
自宅に行こうか迷ったけど、行ったところでどう説明していいかも分からない
それに…正義にはまだ自分の生徒が殺人鬼に狙われる意味が理解出来ていなかった
『……倉木さん……』
枯れるような声で正義が問いかける
『なんだ?』
倉木は正義を気遣うように、そっと肩に手を置いた
正義の体温は冷たく、微かに体が震えてるように見えた
『誰が……明日実行する殺人鬼は誰ですか?』
倉木は掲示板の書き込みを食い入るように見つめた。そして-------------。
『………修だ』
そう言った倉木の声も震えていた
“殺人鬼01”
そんな単語が掲示板にはたくさん飛び交っている
ターゲットは横川直輝、
正義の生徒
殺人鬼01は枝波修、
倉木の元教え子
そんな交わってはいけない惨劇が
後にそれぞれの運命を大きく変える事になる



