Iの漂流戦士





『……もしもし』


倉木は恐る恐る電話に出た、正義はまだ電話の主には気付いていない


『倉木さん、お久しぶりですね』


電話の向こう側で、高木功の声が怪しく響く

高木功から電話がかかってきたのは初めてで、直感的に嫌な予感がした



『……まさか高木君から電話がかかって来るとは思わなかったよ』


倉木の言葉に、正義が素早く反応した

電話の向こうでは声の他に、ピューピューと風の音が聞こえている


『教えてあげた方がいいと思って』


高木功は意味深な事を言った


『何の事だ?』

倉木が問いかけると同時に、正義にも緊張が走る

高木功は長話する訳でもなく、ただシンプルに用件だけを言った




『今すぐ掲示板を見てください。面白いものが見れますよ』


そんな言葉を言い残して、電話はプツンと切れてしまった


『電話、高木君からですか?一体何て………』


正義は食い入るように倉木に近寄る

倉木はパタンと携帯を閉じて、はぁ…とため息をついた


『………面白いものが見れるから掲示板を見ろって』


『け、掲示板ですか?』