上手くいくと思っていた女性だったが、思いの外早く別れる事になってしまった
それから新造は何人もの女性と付き合うようになった
それは早く隼人に母親を与えてやりたいと思う一心で
しかし心の中心には妻が居て、どうしてもそれ以上の人は現れない
その間にも隼人は日に日に成長していき、いつしか女性と付き合う新造を嫌な目で見るようになった
新造は心の中で思った
-----なぜ?
全てはお前の為なのに、と
それから新造と隼人はすれ違うようになり、隼人はなんでも自分でやるようになった
ご飯の支度も、朝起きるのも全て父親には頼らず自分一人で
そんな姿を見た新造は思う
隼人には母親も父親も必要ないのではないか?
だってこんなにも自立しているのだから、と
-----その瞬間に気付いた
母親ではなく、妻が必要だったのは自分なのではないか、と
誰かに頼らなければダメだったのは新造自身自分だった
それから新造は隼人よりも自分を優先するようになった
女性に甘え、女性と触れあう事でなんだか気持ちが安らいでいった



