無事に工事中の場所を通り抜け、正義は隼人の自宅まで急ぐ
車で通った時は気付かなかったが、意外と電灯の数が少ない
それに明かりもパチパチと消えそうで夜道はかなり薄気味悪かった
こんな所子供一人で歩いてたら危ないな…なんて思ってる中、正義はふっと気付く
(この道で合ってるよな…?)
車で行くのと、歩いて行くではなんだか景色が違って見える
正義の記憶力は良い方だが、何せ半年前に2回通っただけの道
大丈夫かな…なんて思っていると、突然ふわっと風が吹き抜けた
今まで風一つふいていなかったのに、生暖かい嫌な風
ドクン…ドクン……ドクン…ドクン
正義の鼓動はだんだんと大きくなる
寒くもないのに、体温が冷めていく感覚
正義の心臓の音と共に、
スタスタスタ…と背後で足音が聞こえてきた
その足音は確実に正義に近付いて来る
消えそうな電灯は今も正義の頭上で光っていた
正義は大きく息を吐いて、ゆっくりと振り返ってみた
暗闇の中からスタ…スタ…スタ…と現れた人物は電灯の光りの真下で足を止めた
パチパチと消えかかってる電灯の音がやけにうるさく感じる
その光りが映し出した姿は正義の思考を停止させた
黒い学ランに黒い髪
白い仮面を被り、首には“01”の文字
そこに居たのは紛れもない殺人鬼01、枝波修だった



