Iの漂流戦士





隼人に案内されながら運転し、正義は一件のアパートの前に到着した


二階建てのアパートは一階の右側から順に101号室、102号室、103号室と続き、

二階も同じ部屋順で、201号室〜203号室まである


合計六世帯あるアパートの内、二階の203号室が隼人の自宅だった


とりあえず道の端に車を停車させた正義は外に出る前に確認した


『先に俺が行こうか?
それとも………』




『……一緒に行きます』

そう答えた隼人はシートベルトをほどき、ドアを開けた


錆び付いた階段を登り、203号室の前で足が止まる


正義は深く深呼吸をして、ドアの横に取り付けられたインターホンを押した


ーーーーピンポーンー…

暫くしてゆっくりとドアが開いた


半分だけ開いたドアから見えたのは……

隼人の父親ではなく女性



『……どなたですか?』

正義の事を不審そうに見る女性の格好は下着同然だった


『あ、あの……』

思わず目を反らす正義だったが、その背後で隼人が口を開く



『……父さん中に居る?』


慣れた様子で確認すると、女性はニコッと笑いドアを全開に開けた