『へぇ…三人に会ったんだ。あの人運がいいんだね』
クスクスと笑う高木功に修の表情がみるみる険しくなっていく
それを一馬はパソコンを打ちながら確認した
『教師ってだーれ?緑の蝶々?それだったら私と修は会ってないよ?見ただけ』
能天気な声でナノハが言う
『ふーん。そうなんだ。でも一馬は会ったんでしょ?どんな会話をし……』
『功!!』
一馬に話しを振った途中に修が声を上げる
この時高木功の表情がやっと笑顔じゃなくなった
『………功…あんまり派手な行動はするな』
修は訴えかけるように声を出した
修が怒っているのは高木功が色々な事を引っ掻き回して楽しんでいる事ではない
高木功自身の身を案じていたのだ
『何度も言うけどお前を巻き込みたくない。だから……』
『分かってるよ』
今度は高木功が修の言葉を遮(さえぎ)る
屋上では異様な空気が流れていた
『俺だって…俺だってこれでも我慢してるんだ』
高木功は泣きそうな顔で修を見つめた
その後、クルリと背を向け屋上のドアをガチャリと開けた
『俺はどんな手を使っても兄さん達と関わっていたいんだよ』
その言葉を言い残して高木功は出ていった



