Iの漂流戦士




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『それでは後を頼みます』



一人の教師に自分が担当している授業を任せ、正義は学校を出た


電話の相手は正義と同じ高校の教員をしている“倉木”という男からだった




『今朝のニュース見たか?』


『……はい。たった今見ました』


正義の答えはシンプルだった


倉木が正義に電話をしてくる事は珍しくない


教師と愛の手の両立はメンタル的にも非常に厳しい

倉木は正義よりも10歳年上だが、色々相談し合える同志でもあった


しかし、普段ならこの時間帯に電話がかかってくる事はまずない

だって後15分もすれば朝の予鈴が学校に鳴り響く


倉木も教師ならば立場は正義と同じはずなのに



『何か急用ですか?』

正義は何かを察した




『実はな……………』


電話の向こう側で倉木が重い口調で話し始めた


そして電話が終わった後に事情を他の教員に伝えた


正義の学校ではもうすぐ期末テストが始まる時期

授業という名の自習が多かった為、特別に外出の許可が下りた


------その頃、

倉木も正義同様、同じ立場、同じ理由を使いある場所に向かっていた