正義はグシャッと机に置いてある白紙を握り潰した
この紙に書く筈だったのは殺人鬼01に関する事
01が学生だと分かった日から正義は色々な情報を模索し始めていた
殺人鬼01に関する情報は学ランを着ているという事
そして、殺すのはいつだって40代以上の男性だという事だけ
だからこそ正義は、未成年が殺人を犯している理由を知りたくてあらゆる本に手を伸ばしてきた
だけど、どれも綺麗事の論文や心理学
大人が書いた著書は的外ればかりだった
正義はもう一度本を手に取った
【漂流戦士】
(10代の子が書いた著書なら何か分かるかもしれない…)
1ページ目をめくろうとした時、再び邪魔が入った
『♪♪♪♪♪♪♪』
正義の携帯から流行りのアイドルグループの曲が流れる
『ちょっと星野先生。学校ではバイブでお願いします』
隣の席に座っている厚化粧をした教員がギロリと睨む
『す、すいません……あれ…携帯…携帯…』
音は絶え間なく鳴っているが肝心の携帯が見つからない
(ポケット…には入ってないし、音はここら辺から聞こえるな)
机の上に散乱している本を退けた
『♪♪♪♪♪♪♪』
『星野さん若いっすねー!彼女に設定してもらったんすか?』
梨本がその間ちゃちゃを入れる
『ばーか。この前生徒に勝手にやられたんだよ!……お!あったあった』
本の中から携帯を見つけ、すぐに出た
電話の相手はボランティア団体“愛の手”のメンバーからだった



