「ほら由、電車来たよ!じゃ、バイト頑張って!」
「ん。また明日な」
アルバイトを始めた。家の近くにあるコンビニ。
元々、学校に通うための電車賃を稼ごうと始めたのだが、もう一つ目的があった。
「由!こっちこっち!」
駅を出た所で、人目もはばからず、大きく手を振り母が俺を呼ぶ。
「で、買っといてくれた?」
「うん!これでいいんでしょ?ハイ!」
と、母が俺に手渡した物。
「似てるけど……違う」
「あら……まぁいいじゃないの!とにかく開けて見なさいよ!」
「うん……おぉっ!」
シルバーに輝くボディー。
電源を入れるとオレンジに光る画面。
そして、ビヨンビヨンと無駄に長いアンテナ。
PHSだ。念願のピッチ。
「ん。また明日な」
アルバイトを始めた。家の近くにあるコンビニ。
元々、学校に通うための電車賃を稼ごうと始めたのだが、もう一つ目的があった。
「由!こっちこっち!」
駅を出た所で、人目もはばからず、大きく手を振り母が俺を呼ぶ。
「で、買っといてくれた?」
「うん!これでいいんでしょ?ハイ!」
と、母が俺に手渡した物。
「似てるけど……違う」
「あら……まぁいいじゃないの!とにかく開けて見なさいよ!」
「うん……おぉっ!」
シルバーに輝くボディー。
電源を入れるとオレンジに光る画面。
そして、ビヨンビヨンと無駄に長いアンテナ。
PHSだ。念願のピッチ。


