「え?なに?」 差し出した手の意味を分かっていないようで、 「怖いんだろ?手、繋いでやる」 オレがこんな優しく言ってるのに、 「怖くないって言ってるでしょっ」 優芽は、自分が怖がりなのがばれたくないらしい。 「じゃあ、いいよ」 オレは少し、はや歩きで歩くことにした。 そうすれば、優芽は素直になってくれると思って。 でも、オレがそんなことをしなければ、優芽があんなことにならずにすんだんだよな…