「ハァ───…っ、ハァ─…っ」 体育館裏に行き、体育館座りをする。 「う──…っ、ひっ──…っ」 さっきまで、我慢していた涙が頬を伝った。 千穂は、「大丈夫だよ」って言ってくれたけど、自分の情けなさに悔しくて、涙が出てくる。 きっと、あたしが転んだりしなければ、余裕で1位だったのに……… リレーのメンバーやクラスのみんなに迷惑をかけちゃって最悪だよ、あたし…… 「う──…っ、わぁ──…っっ」 涙は一向に止まることなく流れる。