───…… 「ありがとう、玲央のおかげではやく終わっちゃったっ」 ホントは、もっと玲央といたかったけど もう、ダメだよね それに、孝太くんのことも待たせてるんだし 「じゃ、じゃあ……」 あたしが後ろを振り返ると、腕を捕まれた。 「優芽、このあと予定ある?」 「えっ、このあと………」 「出発するまでの少しの時間でいいから」 玲央の顔を見ると、目があった。 玲央の熱い視線に、頷きそうになる。