───…… ──────…… 孝太と話してから、もう合宿の最終日になっていた。 時間が経つのは、早いと戸惑いつつ、オレは焦っていた。 もう、明日には優芽は孝太のカノジョになってるんだ、と。 サッカーに、集中出来ない。 シュートを決めても、外すし、相手にパスをしても、相手に届かなかったり。 仲間からは「玲央、大丈夫か」って言われる始末。 あと、2時間で後片付けをする時間。 さっきから、オレはちらちらと時計を見て、とにかく落ち着きがなかった。