あたしは、玲央に話し掛けてもらえるとは、思わなくて、少し嬉しかった。 「えっと、ご飯が出来たからみんなを呼びに行こうと思って」 「あぁ、それならオレが呼びに行くから戻ってていいよ」 「えっ」 ぶっきら棒に言い放つ玲央。 「あ……うん、じゃあお願い」 前とは、比べものにならないくらい冷たくなった玲央にお願いをして、その場を離れようと後ろを向いた。 「優芽っ」 「え?」 あたしは、玲央に呼び止められ、驚きながらも後ろを振り向いた。 「……ごめん」