2人の話を聞いていると、胸がズキズキと痛む。 優芽は、オレが見たことがないような顔をして笑っていて。 ───… 「玲央くん、ごはんでも食べない?」 「あぁ、分かった」 ということになって、近くのファーストフード店に着いた。 楽しそうに話している孝太と優芽たちを、目を逸らしながら、優芽たちの側を離れた。 もう、あの2人を見ていられなくて。 現実から逃げるように、本屋を後にした。