「サンキュ」 玲央の手に渡そうとした そのとき 「あっ」 玲央に渡す前にコップが滑って、ひっくり返った。 玲央の服に零れてしまった。 ど、どうしよう…… と、取り合えず謝らないと。 「玲央っ、ごめんっ!」 あたしは、傍にあったタオルを渡した。 「あぁ、別にオレは平気だけど…、オレ着替えてくる」 走り出してしまった玲央。 あたしも行かなくちゃ 玲央が走り出した後を追い掛けて、部室の中に入った。 「玲央っ!あたしが零したTシャツ洗ってくる」