「いいよな、モテるヤツは」 「あ、でも、オレは、亜由美先輩の方がいいな」 亜由美先輩は、マネージャーの2年生。 そのことに、みんながみんな、優芽のことを気に入っていないことにホッとした。 「あぁ、亜由美先輩の方がなんか、女らしさがあるよな」 「だよな、ぶっちゃけ、あの子を点数で表すと──…」 “ガツンっ” と、壁をおもいっきり叩く音がした。 さっきの、優芽のことを言われていたことにイライラした。 お前らに、優芽のなにが分かるわけ?