いつもは自分勝手で自己中の虎宇。



そんな虎宇が大好きで大好きで仕方ないあたし。



あたしの頭の中の8割、いや、9割は虎宇。



「アスカの彼氏ってここの近くの名門校なの?」

「なんで?」

「由香達が前に合コンしたって言ってたから」

「まぁ奢ってくれるって言ったからだけど」

「あたしにも誰か紹介してよ~。将来はやっぱり玉に乗りたいじゃん?」

「玉に乗ってどうすんだよ…」



ギャルが多い飲食店。



浅い友達だ。



「実際アスカって彼氏が全部奢ってくれるの?」

「奢ってって言えばね?言わないけど」

「なんで!?金持ちなんでしょ!?」

「金で付き合ってるんじゃないし。貧乏でも別にいい」

「それは相手がお金持ちだから言えるんだよ~」



あたしはお金がなくても虎宇と一緒にいたい。



ただそばにいたいよ。



四六時中ベタベタしてたい…。



「あたしが養いたいな…」

「姉さん彼女は言うことが違う」

「超好きなんだもん」



とにかく大好きだ。