『そう言えば宮澤は祭り俺達と行かないんだろ?
結局誰と行くんだよ』
増田が突っ込んだ質問をしてきた。
まるも明日香も今まで聞きたそうにしてたけど、
その度に俺は流してきた。まぁ、二人はなんとなく気付いてそうだけど。
『明日になれば分かるんじゃん?』
俺はポテトを食べながら曖昧に答える。
最も、極力会わないようにするけどね。千花と居る所見られたら何言われるか分かんないし。
『なら、絶対探すからな!見つかんなかったら電話するから』
『はいはい』
簡単に見つかるか、ばーか。
特に友達とか学校の奴らに対する俺のアンテナ半端ないから。見つかる前に逃げるし。
俺達がそんな話しをしてる中、後ろでまた学生達が店に入ってきた。
『夏休みの課題、いつまでに終わらせる?』
『俺は夏期講習始まる前にやるかな。時間がもったいないし』
『ですよね。でも先輩達、第一希望の大学安全圏でしょ?俺も来年に向けてしっかり勉強しないと』
その集団は明日から夏休みだって言うのに勉強の話ばかり。みんな髪型も服装もちゃんとしていて、
俺らとは真逆。
『あれ、あいつらって生徒会の……。つーか勉強とかないわ。絶対俺、友達になれない』
増田がコーラをすすりながらぼやく。
---------------生徒会?
俺はくるりと振り向き確認した。確かにうちの制服で、しかもなんか見た事ある顔が…………。