君はガラスの靴を置いていく






その後、俺は廊下を歩く明日香を引き止めた。

千花はなんにも言ってなかったけど、悪いイメージを植え付けられるのは営業妨害だ。


『さっきのなに?俺の事怒ってんの?』


まぁ、明日香を怒らせた覚えはないけど。


『え?怒ってないよ?
昨日だって楽しく遊んでばいばいしたじゃん』


明日香はいつも通りだけど、さっきの屋上ではなんか違った。刺があるってゆーかわざとらしい感じ。



『じゃぁ、なんであんな事わざわざ言うの?千花はお前らと違うんだから警戒されたら迷惑なんだけど』


仲間内で俺の事を言うのは構わない。

否定もしないし、うるせーって笑える。
でもアレはない。


『ただ私は忠告してあげただけだよ?いとりんは友達だし』


『は?友達?俺がお前と付き合えないって言ってるから嫌がらせだろ。そんなに邪魔したい?』


明日香とは友達だけど別にそれだけ。

自分に合わないと思えば簡単に友達の縁すら切れる



『だってみやにはいとりんと付き合って欲しくない』


何故か明日香が必死に訴える。

なにそれ。千花は純粋で軽い女じゃないから、
もてあそぶなって言いたいの?友達だから心配してる訳?



『………私が付き合いたいもん。またみやと』


『は?』


え、なにそれ。千花の為じゃなくて自分の為かよ。ってかずっとノリだと思ってたけど本気だったの?


『いや、だから無理だって』


何度も言ってるけどさ。

1回付き合って2週間で終わったんだからもうないだろ。