君はガラスの靴を置いていく




『おい、宮澤サボりかよ?いつも誘えって言ってるだろ!』


教室に戻るといつもの調子で増田が寄ってきた。
「まぁまぁ」と隣でなだめるまるが思い出したように言う。


『そうだ放課後!みんなでどっか行こうって話!
あれ途中で終わったよね』

『あーそうそう!マック行こうぜ。俺新発売のなんちゃらバーガー食べたいんだよね』

『『なんちゃらバーガーってなに』』


思わずまると声がハモってしまった。

本当こいつらと居ると悩みとかバカバカしくなるわ。まぁ、もう悩んでないけどね。


『は?あれだよあれ。名前は……忘れたけど。
つーか宮澤が元気ないから誘ったのになんか元気じゃね?』

『確かに。朝は顔死んでたもんね』


死んでた……?まじか。

確かにありもしない噂でへこんでたはいたけど。


結局放課後は俺の元気付け会は名を変えて新発売の試食会になった。増田いわく味はイマイチだったらしく無難なハンバーガーを頼んで正解だった。


『ってか明日土曜なのに午前授業があるとかどうゆー事?忙しくてデートも出来ねぇわ』

『相手いないのに?』

『リア充滅びろ!』

増田とまるが下らない言い合いをしてる中、
“明日”という単語に俺は食べる手を止めた。


『あのさ、ちょっと聞いて欲しい事があるんだけど』

俺はまると増田に千花と先輩の事を話した。期限付きの付き合いだった事、そして二人が明日別れる事も。

色々と事後報告になっちゃったけど明日を迎える前に二人には話さなきゃと思ってた。