君はガラスの靴を置いていく




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結局まるは夕方までうちに居て、外が涼しくなってきた頃ようやく重い腰をあげた。

俺もコンビニに用があったし途中まで送ってやった


外は鈴虫とセミの大合唱で耳が痛い。夏は終わって欲しくないけど、毎日猛暑日じゃ引きこもりになりそうだ。


『…………アイスなに買おうかな…』

俺の頭は風呂上がりに食べるアイスでいっぱいだった。



『------------あれ、洋平先輩じゃないですか』


コンビニに着く直前、顔見知りと目が合ってしまった。


『偶然ですね』

ニコリと笑いかけてきたのは一宮悠里だった。コンビニなんて来そうもないのに手にはアイスの入った袋を持っていた。


『へぇ、案外庶民的なんだな』

俺はそう言うと悠里を無視してコンビニへ入った。結局いつものガリガリ君を買ってしまった。


『………んで、なんで待ってる訳?』

外には悠里が動かずにいた。


『私も好きなんです、ガリガリ君。
気が合いますね』

金持ちアピールの次は庶民派アピールですか。

確かに今日の悠里は化粧も薄いし高そうなアクセサリーも付けていない。どうやらパパとの予定は入ってないようだ。