かさの向こうに縁あり

「――ちょ……うわあっ!」



しかし突然、叫び声が耳に飛び込んできた。


一体何事だ、と思うより先に、今度は障子がガタッと音を立ててこちらに倒れてきた。


「『うわあ』はこっちの台詞だ!」と思いながら、下敷きにならないように私は急いで奥の方に避難した。



すると何ということだろう。


男性が三人、障子紙に手を突っ込んで見事に倒れている。


どういうことだ、これは、と思いつつ、声が出ないので何も話しかけられない。

とりあえず隅に寄ることにした。



「ふざけんじゃねえよ!押すな、って……あ」


「……え」


「あーあ。先輩、何やってんすか……」



三人は重なりながら言葉を交わしていた。

が、私の視線に気づくと、皆同時に私の方に顔だけを向けた。


「早くその状況から脱け出したらどうですか」と言うような視線を送る。

また顔がひきつった。


そのまま見つめ合い、暫く沈黙が続いた。