かさの向こうに縁あり

暇だから、布団を畳んでから苑さんの家に荷物を取りに行こう。

心中でそう決めて、私は立ち上がり、掛け布団から畳むのに取りかかった。


ものの数分で畳み終え、偶然あった座布団を布団があった場所に敷き、障子の方を向いて座る。

隣には、巻物状の紙と矢立を置いて。



すると暇が自然と再来した。


また何もやることがなくなってしまったんだ。

つまらないにも程がある。


これからここでやっていけるのか……?


ふとそんな疑問が頭を過った。

表情はひきつった笑顔、目は冷ややかになっていく。


あれ、と思った。


途端に、今までどこから湧いていたのかも知らない自信が引っ込んでしまったんだ。



本当に大丈夫なのか、私――!?



その時、ギシギシと何やら嫌な音が右から聞こえた。


障子に大きな影が映っている。

誰かいるようだ。


おかげで自然と表情は元の無表情に戻った。