かさの向こうに縁あり

障子から透ける太陽の光に眩しさを感じながら、私は平助を見た。



「朝から五月蝿い奴らでごめんね。俺のこと番人とか言いやがってさあ……あ、これ朝飯ね」



呆れながらもそう言うと、彼は胡座をかいて膳を自らの左横に置いた。

ありがとうございます、という意味で私は軽く頭を下げる。


布団から出て平助と向かい合うように正座をする。

膳に置かれた箸を取り、手を合わせてから煮物に手をつけた。



「後であいつらのこと紹介するから。あ、他の隊士もね」



私が煮物を口に運ぶと、平助は微笑みながらそう言った。


ここに来てから3日というもの、確かに新選組の隊士とかいう人達のことを全く知らない。

知っているのは平助やあの土方副長だけだ。


どれぐらいの人数がいるのかも想像がつかない。

何百人とかいるのかなあ……



「おいしい?」



ふいにそう聞かれ、自分はぽけーっとしながら口だけ動かしていたことに気づかされる。