かさの向こうに縁あり

本当は平助に聞きに行って、真実かどうか確認するのが手っ取り早いけれど、それが今はできない気がする。

もう今日にはいなくなると言っていたし、それが何時かなんて分からないけれど、きっともう会うことはない。


……悲しいけれど、こればっかりは仕方がない、と自分に言い聞かせる。



他の手段を考えたとき、誰か信頼できる人に相談することなんじゃないだろうか、という考えに至った。


思い立ったら何とやら、バッと立ち上がる。

すぐさま、その“信頼するに足る人物”に値すると思う人がいるであろう場所に向かうことにした。



縁側を歩いている途中、鳥のさえずりを聞くと、一見してただ何も考え事の必要ない平穏のように感じられる。



平助のいない平穏は、私にとって本当に平穏なんだろうか――?



そんなことを歩きながら考えていると、突然、不穏を告げるような、聞いたことのない鋭い大きな音が何度も響いた。


――バンッ ババンッ バンッ



「え!何!?びっくりしたー……」



思わずびくっとして足を止めるけれど、周りを見渡しても音の元が何なのかまったく分からなかった。

ここは、ただ庭がしんと静かにあるだけの空間。

とても大きな音が出るようなものは見当たらない。


何の音だろうか、とそう考えている間にも、音は鳴り続ける。


平助に仏光寺に呼ばれたことが、本当に不吉なことだと肯定されているみたいだ。