かさの向こうに縁あり

悲しいな、そんなのはーー



「……ま、大丈夫だ。あいつが死ぬわけじゃねえ。だがこれは、“お前がどうするか”って問題でもある」


「私が、どうするか……」



「ああ」と副長さんは低く頷く。

気持ちが表情に出ていたのか、副長さんの声音は、普段よりも威圧感をさほど感じなかった。


この人に何を悟られているのかは分からない。

いや、私と平助の間に、何か悟られるような関係なんて、端からないのだけれど。

つい下を向いてしまう。


でも正直、私は平助がいなければここでは生きていけない、そんな気がしないでもない。

最近、それを感じるんだ。


原田さん達、“覗き団子”の皆さんは違うけれど、なんだか平助以外の新選組の人達には怖いイメージがあって。

……それに、平助とは、色々な場面で縁を感じることがあったし。



どこかで特別な気持ちがあったのかもしれない。



ーーだけれど、今はそんなことを考えている場合ではない。


私がどうするか。

目の前にはそんな問題がある。