かさの向こうに縁あり

暖かな陽の光が当たる縁側を歩く。


たった百数十年前の日本は、こんな景色が普通だったんだ、なんて思うと不思議な気がする。

本当に自分が、そのいわゆる“昔”に来ているんだな、と無理矢理実感させられる。


そう思っている間も、何故副長さんに呼ばれたのだろうか、と終始考え続ける。


もしかしたら、私はやはり殺されるんじゃないか、なんて縁起でもないことも想像する。

その可能性も無きにしもあらず、な気がする現実が恐ろしい。



しばらくして、ある部屋の障子を開けて中に消えていく副長さんの後に続いて、私も中に入る。

もしかするとこの部屋は、この間私が帰ってきた時に呼ばれた部屋なのかもしれない。



「そこに座れ」


「……はい」



結局、訳も分からないまま、私は部屋に入って座ってしまった。


結局私は“処分”されてしまう運命なのではないだろうか。


もうここまで来ると、私の頭はもはやそれしか考えられなくなっていた。


副長さんも胡座をかいて座り、私と向かい合う。

一息吐いてから、彼は口を開いた。