かさの向こうに縁あり

「違うんだよこれはっ!……ってそれよりもな、平助!」



そう言い繕って、ばっと平助の両肩を掴む。



「な……何?」


「妃依ちゃんが……妃依ちゃんがな……!」



やめてくれその言い方はっ!
……とただそう思った。


何だか原田さんのその言い方は、私が死んだとか何とか、誤解を招くような言い方に聞こえるに違いない。

殺人事件でも起きたかのような形相だったら尚更だ。



「え……!?」



案の定、平助は何か勘違いしたらしい。

彼の顔が一気に青ざめていく様子が、脳裏に思い浮かぶ。



「妃依ちゃんっ!」



ばっと勢いよく、外れそうな勢いで障子が開かれる。

平助が現れると同時に、朝の光が一気に射し込む。


でも平助は、身に何も起きていない私を凝視して、それから部屋を見回す。

原田さんの言った言葉の意味が分からず、混乱しているようだ。


そして平助は、眉間に皺を寄せ、素早く原田さんの方に顔を向ける。