4人の嵐



『飲み物持ってきたよー』

『えーきーたーい』

「液体って………」

一番最初に食い付くのは勿論永樹さんで。


『はい、唯ちゃん』

『ありがとうございます、川岸さん』

竜さんが手渡すコップを受け取ってお礼を言った唯に、竜さんは不満そうな顔をする。


『……?』

首を傾げる唯は、さぞ不思議そう。

でも、きっと竜さんが不満を持ってるのは…、


『なんで川岸さんなのっ?』


やっぱり。


唯は、嵐達を名字で呼ぶ。

竜さんが突っ掛かったのはそこ。

『え、いや…だって……』

むぅ、と拗ねる竜さんに、唯は眉をひそめて困ったように笑う。

「私と同じで名前でいいじゃん」
『え?そんな急に……』


でもそれは私も気になっていた所で。

私も竜さんに賛同だ。


「じゃあ今から名字で呼んだら罰ゲーム〜」

『罰ゲーム……』

「永樹さん、変な想像したらぶちますよ」


液体を貰って上機嫌だった永樹さんがニヤリと笑ったのを、見逃すわけない。

…全く。





『わ、分かった』