楽しかった、嵐の旅行を終えて、その後の冬休みは唯と遊んだり、嵐を逃げ込ませたり、宿題したり。



それなりに充実した日々を送った。






そして始まる新学期。



まだ暑さは抜け切らず、クーラーのついている教室で、学校始まってそうそう、課題テストを受けている。






あぁ〜面倒くさい。




英、数、国


だけなのがせめてもの救い。









「やっと終わったー。どう、唯できた?」


『できたわけないじゃんっっ』


その台詞にVサインは可笑しいよ、唯さん。




『こんなの勉強してる子なんていないって』



「………」



『どしたの?』


唯のその言葉に制止する私。



だって……



「ここにいます……」


『え?勉強したの?』


「強制的に……。真人さんに」


『あ、なるほど』


あの時は、課題テストがある、なんて言わなければよかったと何度後悔したか。