何かが窓ガラスに張り付いた。


窓際の俺達を見つめる二つの目。


怖い…怖すぎる!!

一瞬で心臓が凍りついた。


この感覚知ってる。


ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい止まる。


これは俺の心臓が止まる合図。


脆(もろ)すぎる心臓に嫌気がさす。


だけど正直それどころではナッシング。


「く…朽木君!?」

立ち上がり俺の背中を擦ってくれる少女A。


いや…行為は嬉しいけど痛いのは心臓ッス…


背中を擦られても…


まぁそんなこと言える状態じゃないから言わないけど。


「ぐ〜ぢぎぐ〜ん。」


よくあるショボい映画のチンピラみたいな喋り方が窓ガラス越しに聞こえたかと思うと、数度ガラスを叩いた。


だから…怖いって!!

心臓もたねーから!!