だって惜しいじゃない。

私の心臓だから。

ただの友達にあげられるほど軽くない。




「お前次第ではそうなる。」


奏は無表情。


叶夢は純粋に喜んだ。

だからいいじゃん。

叶夢は余命が近いことを知らない。

だから黙っていればいいじゃん。


聞かなかったことにすればいいじゃん。


そんな黒い私に触れ、鳥肌がたつ。