「ほぉ…まだ生きるのか…」

そんな少女に向け、一人の医者は呟いた。


「誰?」

ベッドの柵に手をかけ、上半身だけ起こすと、少女は医者を睨み付けた。


決して。

少女の目は、死を受け入れている目ではない。


「永遠の命が欲しくはないか?」


甘いマスクの医者は

無表情で少女を見つめた。


その言葉に

少女は惑わされた。