また。 夢を見た。 叶わぬと知りながら、 敵わぬと知りつつ、 幾度となくその夢に溺れる自分。 白しか映らない視界に 嫌気が差し、寝返るも それすら苦しく息が荒くなる。 あれは最近のこと。 体調の良かった俺は 一時帰宅を許され、はしゃいでいた。 そして。 親の忠告も聞かず、 外で走り回った。 クラスメイトは驚き 困った顔をしながら 俺に付き合ってくれた。 だけど。