日も暮れていつもの帰り道。 コンビニの前。 膨れっ面の青年が目に入る。 「涙おそーい。」 「…昼間の本気だったの?」 「当たり前だろ。ほら、涙のも買っといたから。早く帰ろ。」 彼はそう言いながらコンビニの袋を見せて先に進む。 どうして私なの……? 「るーいーっ?置いてくよー?」 私が悩んでいる間にずいぶん先へ進んだ彼が呼び掛ける。 「はいはい。今行くわ。」 そう言って私は慌てて追いかけた。