シロのお休みが終わってからも、何度か雪が降った。

だけど心なしか、冬の終わりが近づいてきたのが僕にも分かる。

小さいけれど、道端に咲く花を時々見かけるようになった。



 僕はシロとオバアチャンのお陰で、何とか寒い冬を乗り越える事が出来た。

本当に感謝しても足りないと思う。


 けれど、僕はこの頃、シロの家を出る事を考えるようになった。


出てどうするか?


それはまだ考えていなかったんだけど。