僕はさっきの可愛らしいショコラの赤ちゃんたちを思い出していた。


「足のケガは本当に残念だけど、あんなに可愛い赤ちゃんを授かって本当によかったね!」


僕は素直に、改めてショコラを祝福した。


「俺そっくりだったろ?」


ショコラはニヤッと笑った。


「え……」


相変わらずのショコラに、僕は呆れながらも本当は羨ましくて仕方がなかった。



僕には子どもどころか、まだまだ恋さえ出来そうもない。