「女性はね、右手に未来、左手に過去が出るのよ」
知美の手を触りながら、ルーペで覗くおばあちゃん。
「あなたいい未来持ってるわ。夢が叶う手相してる」
そう微笑んだ。
手相占いの店を出て、知美は笑いだした。
「あははっ、いい未来って漠然としすぎ(笑)」
「夢叶うってよ。やったじゃん!」
そう言う私を鼻で笑った。
「夢なんて叶うのかなぁ?」
赤く染まり出した空に小さく呟いていた。
知美のこの時の夢は何だったのかな?
銀座に行くこと?
それとも、りょうちゃんに会うこと?
…知美、夢は叶った?
知美がりょうちゃんの後を追ってから今年で4年。
なぜか今、高校生だったあの日占いに行った時のことを思い出した。
左手は過去。右手は未来。
知美の手を触りながら、ルーペで覗くおばあちゃん。
「あなたいい未来持ってるわ。夢が叶う手相してる」
そう微笑んだ。
手相占いの店を出て、知美は笑いだした。
「あははっ、いい未来って漠然としすぎ(笑)」
「夢叶うってよ。やったじゃん!」
そう言う私を鼻で笑った。
「夢なんて叶うのかなぁ?」
赤く染まり出した空に小さく呟いていた。
知美のこの時の夢は何だったのかな?
銀座に行くこと?
それとも、りょうちゃんに会うこと?
…知美、夢は叶った?
知美がりょうちゃんの後を追ってから今年で4年。
なぜか今、高校生だったあの日占いに行った時のことを思い出した。
左手は過去。右手は未来。